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2007年03月28日

またたび通信 婆ちゃんのつぶやき5

 おや?うーん、もうつぼみがふくらんだのか
合掌の形を解いて一番早く花になるのがわが茅屋の庭の白木蓮である。
そしてたったの3日だけ清らかに燗漫として咲き極まると、一斉に潔く
散り急いで大地を真っ白にしてしまう。
この花が咲くと、私はなぜか先にあの世への道を歩んで行った人々の
魂が花の中に降りて久方の物語をして又還ってゆく、
こういう思いがいつの間にか胸にほのぼのとした灯りを
ともしてくれるような信仰が育ってきて、雪のように散る
花丁に向かって手を合わせる仕草をかかしたことがない。

 庭の土壌に誤差があるのか水が及びかねるのか石楠花にも
梅も白樺も百日紅もあまり健全な歩みとは思えないのに、
木蓮だけはひとり天を指してすくすくと咲き上ることが不思議なのだ。
だから魂たちが宿下がりをしに還ってくるのだと思われてならない。
 つい3ヶ月前私のもっとも仲良しの詩人が逝った。
私も老々介護の視力障害の老夫を抱えていて晩年はほとんど会わず仕舞いに終わったことが大きい大きい損失だった。
   
  花咲けば花の化身に雪積めば
      雪の菩薩になりてゆく人

紅く燃えるほうずきが大好きな人だった。
著作歌集15冊を握り締めて、晩翠賞の偉大なその人は逝った。

posted by うた子さん at 02:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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