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2007年02月05日

後記より

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後記より              笹川うた子

どうしてこんなまで猫にかかわるのだろうか。

人はそう思うに違いないが、理由は簡単でなんとも無性に愛しいのである。

天空にまたたく星屑を眺めても、心の痛みが去ってくれない日も、わずかな言葉の行き違いから人から誤解を受けたときも、母や妹の死にゆきあって人生の寂寞をいやというほどかみしめた日もいつでも懸命に慰めてくれたのが、もの云えぬ猫たちであった。

婆ちゃん、見て?カラスが白樺の雪を落としてる。

そう、すべって転びそうだからだろ。

昨日はカラスのやつ、アタシの小さなしっぽをつかんで毛をむしるんだ。

そうかい、お花のしっぽは柔毛できっと子育ての布団に敷いてやるのだろうよ。カンタロも親になるとこだよ。きっと。少しわけておあげよ。

アンアン

何でも疑問なことは婆ちゃんに聞いて納得したふりをしてくれる。しかし彼らの野遊びの予知能力は人間の幾倍も高度なものであると思えてならない。
 

二センチの猫の尾つかみてはなさざる
カラスのカンタロ 親になるらし


猫の尾の柔毛下され仔の保育
やわき巣床にほしく候


もどり雪背(せな)にあつめて枯葉まで 
両手にまぶして猫帰りくる


この婆々に出会わざりせば猫お花
雨に打たれて野を何処(いずこ)まで



たとえ一首でも成る程と思える言葉に出逢ったら、大変ありがたく、妹からの1本の電話からその気になったこの小冊子、もし猫好きのお友達の方々のお手元にご縁を賜ることがあったら、笑いながらご一読されたくお願い申し上げます。

ラベル: 短歌
posted by うた子さん at 08:14| Comment(2) | TrackBack(0) | またたび通信 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

表紙より

萱つり草の指さす空がだんだん高くなって

峻烈な冬への直前をほんの一瞬ではあるけれど、

誰が子の心にも憶い出のひとつやふたるはあろうという、

そんな日本の秋はこよなく美しい。

もし、音があるとしたらあの大空いっぱいに舞う赤とんぼの

一群はどんな音がするのだろう。

仔猫たちはとおい目をして空を見上げる。

野の花の匂いや、雲や、鳥や、虫が大好きだから。

そんな仔猫達の心を抱きしめて話を聞いてあげよう。

これが「またたび」と題してマンガチックな小冊子を作る発火点になった。

発行人 盛岡市指定 小さな博物館 

姫神焼 陶子庵
皆川 禮子
posted by うた子さん at 02:59| Comment(0) | TrackBack(0) | またたび通信 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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